1.プラニング
ベッドの下を有効利用する関係上、2100×1800のL字型としました。
題名のとおり、私の大好きな路線である北陸本線、特に新疋田付近を
イメージしてプランを考えました。全線単線ながら部分的に複線の
ように見せてあります。これは視覚効果を狙ったもので、総延長増にも
一役買っています。
駅には通過線と副本線、更に側線が
あります。副本線と側線にプラットホームを設置し、有効長は副本線が
12両で側線が5両です。副本線のホームは、1/3ほどがトンネルの
中に隠れています。このトンネルがこのレイアウトの特徴で、本線と
副本線の分岐をトンネル内に配置することにより駅構内の有効長増に
成功しています。
線路配置略図
2.台枠と線路
ベースボードは20mm×10mmの角棒を井形に組んでその上に5mm圧の
ベニヤ板を貼った、ごく一般的なものです。レールはポイントを含めて全てKA
TOのユニトラックを使用しています。固定にはメンテナンス性を考慮し、
木ネジを使用。取り外し・交換を容易にしています。フィーダーは
電圧降下対策として、本線上に5本入れてあります。これにより安定した走行が
可能となりました。
主な曲線にはカントをつけています。
当初は車体が長いEF64やEF81の先頭車輪が脱線する現象が頻発しました
が、プラバンを挟んでは試運転、という動作を繰り返し行った結果、脱線もなく
なりとてもいい感じに仕上がりました。
3.シーナリー
山はホームセンターで発売されている畳用のスチレンボードを利用しています。
「スタイロフォーム」という商品名で発売されています。厚さが30mmのもので
一枚¥2000ぐらいです。このスチレンボードはキメが細かいので、つぶれ
にくく頑丈で加工し易いなどの特徴があります。
トンネル内にポイントがある関係で、山を取り外せるように作ってあります。
これによりトンネル内のメンテナンスが楽になりました。脱線修復にも便利なので
お勧めします。
|
通常はこのように普通の”山”です。
樹木が少ないのはご愛嬌。(笑) |
|
非常時にはこのように取り外しができます。
脱線修復や線路の掃除にとても便利です。 |
|
地表の製作には壁土を使用しています。色が黄土色なのでプラスターみたいに
塗装せずに済み、軽量でひび割れが起こりにくく、とにかく安価なのでレイアウト
製作にはうってつけの素材と言えます。物によっては綿が入っている場合があるので
要注意です。私が使ったのは「京庭」という商品名で発売されているもので、
1kg入りで一袋¥800ぐらいです。
樹木は以前友人からタダで手に入れたクリスマスツリーの葉の部分を使っています。
フォーリッジやコースターフを接着して植えましたが、なかなか良い感じです。
山の部分の樹木はKATOの「フォーリッジ・クラスター」で簡単に表現してあります。
地表の草はパウダーの他、KATOの「コースターフ」を場所によって使い分けて
変化をつけています。
道路にはDIY店で買ってきたラシャ紙を使用しています。道路標示は画材店に置いてある
「ICテープ」を使って表現しています。
4.ストラクチャー
完成品やキットを利用しています。なお主な建物には室内灯を設置して将来的には夜景を
楽しめるようにしてあります。プラットホームはTOMIXの対向式を加工して使って
います。待合室としてヨ8000の車体を置いてアクセントをつけています。
5.レールクリーニングカーのこと
レイアウトで最も重要なことは「如何にして安定した走行ができるか?」ということです。
それにはレールのメンテナンスが必要不可欠です。しかし全てのレールを手で磨くのは
不可能ではないにしろ、大変面倒です。そこで登場するのがレールクリーニングカーです。
私はオハニ30にモリタから発売された「レールクリーニングキット」を取り付け改造した
ものを使っています。
|
裏から見るとこんな感じです。適当にカットしたプラバンにセーム皮を
貼っています。ここにクリーナー液を染み込ませます。 |
|
載線させた状態です。脱線防止用のウエイトが入っている為
かなり重く走行抵抗が強い為、機関車の重連で押します。 |
|
クリーニングを終えた状態です。線路の汚れが取れています。
う〜ん、こんなに汚かったのか・・・ |
|
この車の他、レール上の埃を取り除く目的でTOMIXの「マルチレールクリーニングカー」を
使用しています。この車の「バキューム機能」は強力で、髪の毛や固着しきれなかったバラスト
まで吸い取ってくれます。
ちなみにこのレイアウトは、レールに汚れを付きにくくする為に全てのレール表面をコンパウンドで磨いています。